融資における借換資金

景気の落ち込みや経営環境の大幅な変化、災害等で事業経営に大きく影響を受ける場合、資金面から長期・低利な資金への融資の借換を検討することは、経営の安定・維持への対策の一つとしてあげられます。

毎月の返済額を軽減すること、金利の変動により利息の負担が軽減されることで資金繰りへの効果も考えられます。

 

借換資金とは

会社の借入や事業での借入が、複数の銀行ごとや同じ銀行内で数本に分かれていることは多くあると思われます。

銀行融資の借り方においても保証協会付き融資、プロパー融資等に分かれ、また、借入の資金使途の目的においても運転資金や設備資金等に分かれているかと思います。

その分かれている借入をまとめることを借換資金といいます。

借換資金のメリットは、

 ●複数または同じ金融機関から借入している場合、返済を一本化できる

 ●毎月の返済額が軽減でき、資金繰りの上で余裕を持った返済スケジュールに変更できる

 ●金利が変動することで、支払い利息の負担が軽減できる

などがあげられます。

返済期間の違う借入金を一契約にまとめて、かつ契約期間を延ばすことで月々の返済額を減らせることが資金繰り上でもメリットは大きいと考えられます。

ただし、融資期間の長期化や融資額の増額により支払利息の負担が総額で増えることもありますので、融資期間や借入額、借換後の返済額の事前のシミュレーションは必要といえます。

資金の借り換え時には、手続き費用(印紙代、事務・決済手数料)や保証料等の諸経費もかかりますので、利用する金融機関や借入残高により異なりますので、この点も確認が必要です。

 

借換でない場合で、返済額を減らそうとするとリスケジュールという対応措置になり、リスケジュールの場合は、今後の銀行との取引において信用格付けが低下する、新規の融資が難しくなるなどのマイナスの影響が生じてきます。

借換資金を利用することで、リスケジュールによる減額によらず、毎月の返済額を減らすことができる対応と考えられます。

新しい借入をする場合でも既存の融資を返済条件にすることで毎月の返済額を増やさずに済ますこともできます。

 

借換資金における注意点

借換資金は返済期間の違う借入金を一契約にまとめることですが、すべての借入に対してまとめることができるというものではありません。

既存の借入を借換資金でまとめる場合、資金使途はそれほど問題になることはありません。

ただし、事務所購入資金等の設備資金で返済期間の長い借入は、まとめる対象にしない場合がほとんどになります。

注意する点として、プロパー融資なのか保証会社の保証付き融資なのかによるところになります。まず、保証協会等の保証がついた融資でプロパー融資の借り換えはできないことが実情とされております。

これを前提にして、その借入契約の種類に応じて借入をまとめる方法を検討していくことになります。

また、金融機関をまたがっての借り換えは保証協会付きの場合、既存融資がある金融機関の承諾書が必要になります。そのため、同じ金融機関内の借入を借り換えすることが通例であり、金融機関をまたいで行う場合は既存融資のある金融機関との事前の検討が必要になります。

 

まとめ

借り換えの最大のメリットは、返済が一本化され毎月の返済を増やさない点、もしくは軽減できる点にあります。

保証協会も既存返済額より減額できる条件であれば、過去の実績を勘案して承認がおりやすいという部分も考えられます。

事業資金の借り換えについては、既契約の借入内容や返済スケジュールのシミュレーションを確認しながら、借り換え時の注意点を踏まえ検討を進めることが必要になります。

 

 

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