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銀行融資によらない資金調達のうち、「契約者貸付制度」と「データレンディング」の資金調達手段は、基本的に「融資」による資金調達方法です。
銀行融資によらない資金調達のうち「融資」ではなく、入金前の売掛金をファクタリング会社へ売却して現金化する「ファクタリング」という資金調達方法もあります。
ここでは、銀行融資によらない資金調達方法として「ファクタリング」の資金調達について説明いたします。
《目次》
1.ファクタリングとは
2.3社間ファクタリング
3.2社間ファクタリング
4.クラウドファクタリング
5.まとめ
「ファクタリング」とは、企業が保有している売掛金をファクタリング会社へ売却し、運転資金を早期に調達することです。
本来の決済期日前に売掛金を売却して早期に現金化することで、経営上のキャッシュフローによる問題が素早く改善できます。
具体的に、緊急性の高い営業資金の支払いが必要な場合や、取引先の売掛金が大きく大口のまとまった早期の資金化の場合などに、ファクタリングを利用されるケースが見受けられます。
ファクタリングは資金の使途を限定していないため、事業の拡大時の中小企業なども、早期の資金調達が必要な時に利用されています。
融資ではない資金用達手段のため、担保や保証人が必要ない点、信用情報に影響がない点、財務内容が悪化することがないという点にメリットがあります。
ただし、ファクタリングを利用した場合、ファクタリング会社が手数料を割り引いて売掛金を買い取りするため、売上の金額を満額そのまま受け取れるわけではありません。
調達できる資金の額は、売掛債権のリスク(信用力)に依存しており、売掛債権が発生した直後から買い取りできるわけではなく、検収が終了して売掛債権の総額が確定した後に買い取りされることが一般的です。
3社間ファクタリングとは、「商品・サービスを納入する企業」「ファクタリング会社」「売掛先」の3社間の契約にもとづいて、売掛金債権を売却して資金調達を行うことをいいます。
ファクタリング会社が、直接売掛先から売掛金を回収するため、未回収のリスクが低くファクタリング手数料が低いことや、売掛債権の存在確認が明確なことから審査が通りやすく、大手のファクタリング会社がサービスを提供していることが特徴です。
3社間ファクタリングは「売掛先」の同意を得たうえでの契約となるため、売掛先企業からは、売掛債権を譲渡するぐらい資金繰りに困っている企業と判断されるリスクのデメリットがあります。
また、売掛先企業の同意手続きが必要なため、書類のやり取りや稟議などにより、資金化に時間がかかることも考えられます。
3社間ファクタリングは、売掛先の同意を得ることから「債権譲渡登記」手続きが必要なく、個人事業主でも売掛先の支払いの同意が得られれば利用することができます。
2社間ファクタリングとは、「商品・サービスを納入する企業」「ファクタリング会社」との2社間の契約により、売掛債権を売却し、資金調達を行うことをいいます。
2社間ファクタリングでは、売掛先へ通知を行わないかわりに、クライアントから入金があった際に、そのままファクタリング会社へ売却した売掛債権の金額を入金するという仕組みになっているため、売掛債権を売却した情報が「売掛先」へ伝わることはありません。
2社間のみでの合意で契約をおこなうため、3社間ファクタリングに比べて売掛先への同意を得る手続きがないため資金化が早いことが特徴です。
ただし、売掛先が関与しない2社間ファクタリングでは、納入企業の与信が審査基準の対象となるため、3社間ファクタリングに比べて審査が厳しい傾向にあります。
また、2社間ファクタリングは、3社間ファクタリングと比較してファクタリング会社の貸し倒れのリスクや売掛債権が一般的に納入会社へ支払われる回収リスクからファクタリング手数料が高く設定されています。
売掛先の信用力やファクタリングの利用実績などによって手数料も変動しますので、ファクタリングサービスを利用の際には、ファクタリング手数料も見込んで利益計画・事業計画を立てることも重要です。
2社間ファクタリングでは、第三者に対して債権を主張できる「債権譲渡登記」の公的な手続きが必要であり、個人事業主は債権譲渡登記ができないことから、2社間ファクタリングが利用できないケースも少なくありません。
この2社間ファクタリングをオンライン上で行うことをクラウドファクタリングといいます。
クラウドファクタリングは、AIを利用したWEB完結型の2社間ファクタリングサービスです。
AIを活用しているため審査判断が速く、申し込みから審査、入金まで最短24時間で対応しています。
WEB上で手続きを完了させることができるため、資金化のスピードが速いことがメリットの一つでもあり、売掛債権が多い企業や急な資金繰りが必要な企業にとって利用しやすい資金調達方法です。
今のところ、積極的にクラウドファクタリングサービスを提供している企業はまだ少ないですが、今後、クラウドファクタリングサービスは普及してくると思われます。
資金調達を考えた場合、緊急性が高いか、時間をかけることができるかによって、資金調達方法の考えは変わってきます。
緊急性の高い突発的な支払いが必要な場合や運転資金の急な増減で資金調達が必要な場合、迅速に対応できるファクタリングサービスは一つの資金調達方法です。
多様な資金調達に対応が難しい中小企業や個人事業主、フリーランスの資金調達方法の選択の一つになっています。
資金の調達までに時間をかけることができるのであれば、金融機関からの融資を利用して良い条件で借りることを考え、急ぎで資金が必要な場合は、最も最短時間での資金調達方法を考えていくことが事業資金調達において重要です。
事業資金や資金繰りに関するご相談に、融資・資金調達支援コンサルティング、キャッシュフローコーチ・コンサルティングの各サービスをご用意しております。
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