個人事業主に税務調査が行われる理由と対策

「税務調査は法人だけの話では?」と思っている個人事業主の方も、意外と多いのではないでしょか。

実際には、個人事業主にも税務調査が定期的に行われており、年商数百万円~数千万円規模の個人事業主にも税務調査が入るケースは少なくありません。

個人事業主が税務調査の対象となる主な理由と、チェックポイントについて分かりやすく解説します。

調査対象となるリスクを減らすために、どのような点に注意するべきか知ることは、日常業務を見直す上でも大きなヒントになります。

 

《目次》

1.事業規模が小さくても税務調査が入る理由とは

2.税務署が調査に来るタイミングと主なきっかけ

3.個人事業主が税務署に信頼されるための基本ルール

4.個人事業主のための税務調査チェックリスト

5.まとめ

事業規模が小さくても税務調査が入る理由とは

税務調査とは、税務署が申告内容の正確性を確認するために行う調査です。

法人・個人を問わず、税金の計算ミスや申告漏れがないかどうかをチェックすることが目的となります。

特に個人事業主の場合は、法人に比べて会計処理や経理管理が不十分になりやすい傾向があります。

 ✅現金でのやり取りが多い

 ✅事業とプライベートの支出の線引きがあいまい

 ✅帳簿が簡素で証拠書類がそろっていない

など、税務署から見て『チェックすべきポイント』が多い業態でもあります。

「小規模だから」「個人事業だから税務調査はこないだろう」と考える方がいますが、事業の規模に関係なく、内容次第で税務調査は行われるため、そのような事業者でも適切な帳簿管理と申告が求められます。

 

税務署が調査に来るタイミングと主なきっかけ

税務調査が行われる理由やきっかけには、次のようなケースが代表的です。

 ✅売上と経費のバランスが不自然なとき

たとえば、「売上に対して経費が多すぎる」「利益がほとんど出ていないのに、実際には生活ができている様子」といった場合、何らかの計上漏れや過剰な経費計上が疑われ、税務調査の対象になることがあります。

 ✅取引先など他社の税務調査から波及するケース

取引先への税務調査で、「○○さんに○○万円を支払った」という情報が出た際に、こちらの申告に計上されていない場合、「申告内容の整合性に問題がある」と判断されることがあります。

情報提供資料にもとづく調査で、比較的よく見受けられるケースです。

 ✅帳簿や申告書にミスが多いとき

帳簿に不備があったり、計算のミスや記載漏れが目立つ場合、税務署は「申告内容に正確性が欠けている」と判断されることがあります。内容を詳しく確認するために税務調査を実施する可能性が高くなります。

このように、税務署が調査に来る理由やきっかけは様々ですが、共通していることは「申告内容の正確性に疑問が持たれたとき」です。

個人事業主であっても、売上や経費、帳簿の内容が整っていないと税務調査の対象になる可能性が十分にあるため、日頃からの管理が大切です。

 

個人事業主が税務署に信頼されるための基本ルール

税務調査の際に、調査官から「帳簿が整っていて、正しく申告されている」と信頼されるためには、日々の帳簿管理と経理処理が非常に重要です。

特に、個人事業主の場合、経理が簡素になりがちですが、以下の基本ルールを意識することで、税務調査での指摘リスクを大幅に下げることができます。

信頼される帳簿管理の3つの基本ルール

 ✅売上と入金の整合性が取れている

帳簿に記載した売上と、実際の入金額が一致しているかを常に確認し、現金売上やネット入金なども漏れなく記帳することが大切です。

これは、税務調査で「売上金額と実際の収入のズレ」を指摘されないために必要です。

 ✅経費の使途が明確になっている

経費として計上した支出には、領収書・レシートを保管し、使用目的を説明できる状態にしておくことが必要です。

調査官は、支出の妥当性を重点的に確認するため、日頃からの記録が重要です。

 ✅事業用とプライベートの支出を明確に分けている

個人事業主に多いケースが、事業用と私用の支出を混同してしまうことです。

事業用と個人用の口座やカードを分けることで、経理ミスや指摘リスクを減らすことができます。

これらの基本をしっかり守ることで、調査の際にも「信頼できる帳簿がある」と評価されやすくなります。

また、少しでも不安がある場合には、税理士などの専門家に早めに相談することが、税務調査リスクを下げる効果的な対策になります。

 

個人事業主のための税務調査チェックリスト

税務調査でスムーズに対応するためには、日々の正確な帳簿作成と経理処理の積み重ねが何より大切です。

特に、個人事業主の場合、税務調査の事前対策としての備えや自己チェックが重要な第一歩となります。

以下にご案内する『個人事業主のための税務調査チェックリスト』は、税務署からの調査に慌てず対応するための実践的なポイントをまとめたものです。

定期的に見直し、税務署から信頼される申告体制を整えておきましょう。

帳簿・記帳のチェック

・取引は日付、内容、金額を正確に記帳している

・現金取引はもれなく記録している

・売上と実際の入金金額が一致している

・仕入や外注費など、支払い先の情報も明記している

・会計ソフトやExcelで帳簿を定期的に整理している

経費処理のチェック

・経費には必ず領収書、レシートを保管している

・支出内容が仕事用かどうか、明確に説明できる

・飲食代、交際費は「誰と・何のための支払いか」メモしている

・自宅と事業の共有費用は、合理的に按分している

・家族への給与や報酬の支払いに根拠がある

申告・書類の整合性のチェック

・確定申告書の内容と帳簿の数字にズレがない

・控除や特例の適用理由をきちんと理解している

・所得税、消費税などの申告期限を守っている

・税務署からのお知らせや書類を保管、確認している

税理士・専門家との連携

・税理士に月次または定期的に帳簿を確認してもらってる

・不明点や判断に迷う支出は、その都度相談している

・税務調査の連絡があった際の対応を確認している

注意項目のチェック

・売上が急増した(前期と比べて大きな変化がある)

・赤字が続いている or 利益が極端に少ない

・現金の出入りが多く、帳簿と合わないことがある

・税務署からのお問い合わせが増えてきた

まとめ

税務調査では、小さなミスや記録の不備が、意図せず『疑われる原因』になってしまうこともあります。

特に、個人事業主の場合、帳簿づけや経費の管理など、基本的な経理業務を“ていねいに”積み重ねることが、税務調査に備えるもっとも確実な対策といえます。

日々の経理を整えておくことで、税務署からも「正しく申告している」と信頼されやすくなり、調査リスクの軽減にもつながります。

 

当事務所では、税理士による豊富な対応実績をもとに、税務調査の事前対策から調査当日の立会い、調査後の対応方針のアドバイスまで、一貫したサポートを行う「税務調査コンサルティング」サービスをご提供しております。

「税務署から連絡があった」「調査の対象になりそう」といった段階でも、早めのご相談が重要です。

税務調査でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。下記、お問い合わせよりご依頼いただけます。

 

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